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BIツールとERPの連携による経営分析の効率化

市場で競争優位性を保つためには、緻密な経営分析によるスピーディーな意思決定が不可欠であり、そのためには分析する手段が必要になります。

そこで、経営分析を助けるツールの一つとして挙げられるのが『BI(Business Intelligence:ビジネス・インテリジェンス)ツール』です。

経営分析を効率化するBIツールは、ビッグデータの利活用が広がっている現在のビジネスシーンに欠かせない存在となっています。

本記事では、そもそもBIツールとはどういったツールなのか、ERP(Enterprise Resources Planning:エンタープライズ・リソース・プランニング=基幹システム)とシームレスに連携することによって何ができるようになるのか、この2つについて解説します。


目次[非表示]

  1. 1.BIツールとは?
    1. 1.1.データマイニングツール
    2. 1.2.OLAP分析ツール
    3. 1.3.プランニングツール/プレディクティブツール(予測分析)
    4. 1.4.レポーティングツール
  2. 2.BIツールとERPの連携によるメリット
    1. 2.1.経営状況を可視化できる
    2. 2.2.データを横断的に収集・分析できる
    3. 2.3.スピーディーな意思決定が可能になる
  3. 3.まとめ


BIツールとは?

BIツールは企業に蓄積したデータを分析して、経営状況、業務の進捗状況を可視化するツールです。市場の変化を素早くキャッチし、意思決定を支援します。

BIツールは大きく分けて次の4種類があります。


データマイニングツール

データマイニングツールは、大量のデータを分析・情報を精査して相関関係や傾向をつかみ、課題を探し当てるツールです。問題への対処のヒントを得るために使用されます。

埋もれていた課題を効率よく掘り出し、ビジネスに反映させることに適しています。


OLAP分析ツール

ORAP分析ツールは、意思決定プロセスに必要な問題点の分析・検証を行うツールです。『Online Analytical Processing:オンライン分析処理』の略で、蓄積したデータベースをさまざまな角度から解析して問題点や解決策を発見します。

ユーザーが求める結果を素早く返してくれるため、リアルタイムにデータ分析が行えるのが特徴です。


プランニングツール/プレディクティブツール(予測分析)

プランニングツールは、過去の実績データから統計的にシミュレーションするツールです。意思決定プロセスにおいて計画の根拠を得るために利用されます。

実績を分析・シミュレーションすることで、精度の高い予測・計画の策定が可能になります。


レポーティングツール

レポーティングツールは、データを抽出・分類・並べ替え・グラフ化して、レポート作成、データの入出力を行うツールです。

スピーディーかつタイムリーに問題の兆候を発見します。



BIツールとERPの連携によるメリット

ERPとは個別に行われていた管理・処理を統合し、それぞれのデータを効率よく運用していくためのシステムです。BIツールと組み合わせることで、各部署や部門で発生するデータを統合して横断的に活用できるようになり、次のような相乗効果を発揮します。


経営状況を可視化できる

データ分析を通して、各部署、現場の状況をリアルタイムで把握できます。分析結果はレポート、グラフなどで分かりやすく可視化できるため、情報共有の促進も可能です。


データを横断的に収集・分析できる

BIツールにはデータの分析機能が搭載されていますが、ERPと連携することにより、社内に蓄積したデータを横断的に収集・分析できるようになります。


スピーディーな意思決定が可能になる

各部署のデータが統合されるため、経営者自らが経営判断に必要なデータを直接かつリアルタイムで確認することも可能です。レポートや書類のやり取りが不要になるため、スピーディーな意思決定が可能になります。



まとめ

BIツールは、分析、レポート、検証に長けたツールです。さまざまな角度で膨大なデータを収集・分析・検証できるため、企業活動における意思決定を支援します。

BIツールは、レポーティングツール、OLAP分析ツール、データマイニングツール、プランニングツールの4種類があり、それぞれの機能に特化しています。

これらのBIツールとERPを連携すると、統合したデータの分析・活用が可能です。

しかし、複数のシステムを管理すると、業務プロセスが複雑化しやすいという側面もあります。できるだけシンプルにしたい場合は、『SAP® Business ByDesign®』や『SAP Analytics Cloud』がおすすめです。

SAP® Business ByDesign®は、財務会計、CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)、倉庫管理、生産管理、マーケティング、人事、サプライチェーン管理、販売管理など、統合したアナリティクス機能をSaaS方式で提供するクラウド型SAP ERPです。社内のデータ活用を  通じた経営分析の効率化を実現します。

また、SAP Analytics Cloudで、SAP® Business ByDesign®以外のデータを組み合わせて分析することも可能です。

SCSK MinoriソリューションズではSAP® Business ByDesign®およびSAP Analytics Cloudの導入を支援しています。自社の経営分析の効率化にお悩みの企業さまはぜひ一度ご検討ください。

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