導入の流れ

標準ビジネスシナリオによる短期導入

一般的に自社の業務フローに合わせてオーダーメイドでERPを導入する場合、1年から複数年の開発期間を要します。しかし、ビジネスモデルの変化が早い中堅成長企業においては、迅速なシステム導入が不可欠です。SAP® Business ByDesign®(以下、ByDesign)では、SAP®が数万社の顧客から学んだ最適な業務プロセスをビジネスシナリオとして標準搭載しており、これを活用することにで約4~6ヶ月間での短期導入を実現します。導入範囲やプロセスにより、導入期間は変動しますが、お客様の導入目的やプロジェクト特性、投資効果を十分に考慮しながら、適切な導入計画をご提案いたします。

STEP1. デモンストレーションで業務適合性をチェック

採用検討フェーズでは、システムのご利用イメージを持って頂くため、ビジネスシナリオを活用したデモンストレーションを行います。まずは導入コンサルタントがお客様のコア業務についてヒアリングを行います。業務適合性をご判断頂けるようなデモにするため、「ERP導入の背景や目的」 「現行システムのご利用状況や課題」 「ERPを適用する業務範囲」などについても詳しくお伺いします。また、デモを通して把握したお客様の要件をもとに簡易的なFit&Gap分析を行うことで、システム導入における課題を整理致します。ほかにも採用検討に必要な情報をご提供するだけでなく、プロジェクトの体制構築や推進へのご提案など、採用検討がスムーズに進むように万全のご支援をいたします。


STEP2. ご提案&お見積

ヒアリングやデモの結果を基に、ByDesign導入のご提案書とお見積をご提示致します。お客様のERP導入の目的と照らして、他のソリューションと組み合わせることが最適と判断される場合は、弊社が持つ製品とのソリューションミックスでのご提案も可能です。ERPとRPAを組み合わせた業務の自動化の実績もございますので、ご希望があればお申し付けください。またお客様は、プロジェクト開始までにシステム導入に向けた社内推進体制の確立などのご準備をお願いたします。


STEP3. 最適なビジネスシナリオで業務標準化を推進

本工程では、導入コンサルタントがヒアリングシートを使用してお客様の業務内容を確認致します。それをもとにByDesignに標準搭載されている39個のビジネスシナリオをベースに業務フローを構築。お客様の業務とギャップがある場合は、回避策や代替案のご提案を行い、カスタマイズ開発の必要性や範囲の見極めを行います。
ByDesignは、業務をシステムに合わせる「Fit To Standard」をコンセプトとしています。ビジネスシナリオに合わせて頂くことで、業務プロセスの標準化が実現できるだけでなく、導入期間の短縮やコストの削減に繋がります。このような背景から、なるべくアドオン/カスタマイズ開発の範囲が小さくなるように、様々なご提案をします。


STEP4.プロトタイプで完成形を常に意識しながら開発

本工程では、プロトタイプによりアドオンおよびカスタマイズ開発の範囲やシステム連携を含む全体の動作を確認し、業務フローや業務要件の実現性を確認します。まずお客様の実データを確認した後、ByDesignのコンフィグレーションを行います。その後マスタの設定、移行準備を行います。移行にあたっては事前のリハーサルを実施するなど、慎重且つスムーズに進行します。その後、帳票レイアウトのカスタマイズ、システム連携が必要な場合はデータ取り込みに必要な要件をまとめ、機能設計書を作成、アドオンおよびカスタマイズ開発を実施します。


STEP5. 受け入れ検証の実施

本工程では、まず弊社によるシステムテストを実施し、システム全体の最終検証を行います。その後、お客様にて受入テストを実施していただき、本番稼働に向けた最終検証を行います。本番稼働直前にテストテナントから本番テナントへのセットアップを行うことで、GoLiveとなります。


STEP6. 本番稼働をサポートし、早期定着化を支援

本番稼働後は、新システムの早期定着化に向けて3ヶ月間の集中支援を実施します(任意契約)。支援期間中は新システムの理解度や浸透度を測るための定着化アセスメントを実施し、その結果に基づいて社内説明会を行います。実装されている機能紹介や操作説明にとどまらず、新システム導入の背景や目的を踏まえてご説明することで、システムご利用者の理解を促します。支援期間終了後は保守サービスをご契約頂いたお客様に対して、お問い合わせ対応を行います。対応可能なインシデント数やご契約期間については、お客様のご要望に応じて柔軟にご提案いたします。

「アジャイル方式」 により開発工程の手戻りを防止

弊社では、SAPクラウドソリューションの導入メソドロジーをベースに独自の開発プロセスを取り入れ、プロトタイプによるアジャイル方式を採用しています。これは近年主流になっているソフトウェアの開発手法で、「計画→設計→実装→テスト」の工程を機能単位の小さなサイクルで繰り返すのが特徴です。従来のウォーターフォール方式は成果物を確認できるのがプロジェクト終盤になるため、お客様と開発者に認識の齟齬があると大きな手戻りが発生するリスクがありました。一方アジャイル方式では、プロジェクトの早い段階でお客様自身がプロトタイプを使って挙動を確かめられることから、認識の齟齬による手戻りを最小限に抑えることができます。

第三者評価PMOでプロジェクトの進捗を常時モニタリング

大規模なシステム開発には様々なリスクが伴います。弊社では、プロジェクトのリスクを抑えて確実に推進するために、第三者評価機関によるプロジェクト監査を実施しています。PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は、プロジェクトの進捗を確認するだけでなく、各工程の成果物チェックや発生しているインシデントの傾向を分析するなど、高度な品質管理を行うことでプロジェクト進行をサポートします。

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