
ERP導入でピンチをチャンスに変える! 製造業がERPを導入するメリットと製品選定のポイント
世界をリードしてきた日本の製造業ですが、近年は新興国の台頭、円高や原材料価格の高騰などもあり、苦境に陥っている企業も少なくありません。こうした状況を打開していくための有力な手段が「ITの活用」であり、そのためのツールが「ERP」です。今回は、製造業におけるERP導入の意義、必要な機能、ERP製品選定のポイントなどについて解説します。
いま日本の製造業が直面する課題
近年、日本の製造事業者は、低コスト生産を実現する新興国を中心とした海外の製造業の躍進により、市場において苦戦を強いられています。加えて、少子高齢化による国内市場の縮小や労働人口の減少なども進み、まさに内憂外患の状態にあるといってよいでしょう。
こうした状況を打開するための有力な施策として期待されているのが、ITの活用です。これまで日本の製造業は、製造プロセスの管理・運用や情報分析について人に依存することが多く、属人化や効率の悪さが指摘されてきました。これらの部分をシステムに置き換えることで、少数の人員で高品質の製品を、低コストで安定して市場へ供給できるようになる可能性があります。
製造業でERPを導入する意義と効果
それでは、具体的にどのようなかたちでIT活用を実現すればよいのでしょうか。まず考えたいのがERP(統合基幹業務システム)の導入です。ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業の経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を統合的に管理するシステムのことです。従来は生産・物流・会計・販売などの業務管理システムというイメージが強かったのですが、近年では経営全体の最適化を目的とした活用が進んでいます。
従来、高額な導入費用や複雑なシステム構築が障壁となり、ERPの導入は主として大企業に限られていました。しかし近年は、クラウド型ERPの普及によって中堅・中小企業でも容易に導入できるようになり、導入の件数は増加。レガシーシステムからの脱却やDX推進を目指す企業を中心に、導入に取り組む企業が増えています。
グローバル規模で厳しい競争に晒されるモノづくりの世界では、迅速な意思決定が求められます。ERPは、基幹業務を統合し、意思決定に必要なさまざまな業務データを可視化することで、社内全体の最適化や経営戦略のためのプラン作成を可能にします。
製造業において求められるERPの機能には、主に生産計画、所要量計算、需要予測、販売管理、在庫管理、原価管理があります。たとえば、見込み生産を行っている企業では、過去の受注データなどから市場の動向を分析することで、将来的な生産計画を策定したり、適切な在庫調整を図ることができます。さらに、在庫管理、原価管理を通じて個別品目の詳細な原価管理、最適な資材調達につなげていくこともできます。これにより、生産計画の精度向上やリードタイムの短縮といった効果が期待できるとともに、市場の変動へ迅速に追随し、過剰在庫の防止やコストの削減も可能になります。また最近では、需要予測機能にAIを活用することで、予測精度を向上させる機能の組み込みも進んでいます。
ERPの導入でさまざまな業務や情報を一元管理できるようになれば、受注から製品出荷まで一気通貫で効率化することが可能となります。さらに、全社で共通のシステムを使うことで作業の標準化が図れ、技術やノウハウの継承も容易になり、業務の属人化の解消にも役立ちます。
「SAP® Business ByDesign®」が中堅・中小の製造業に最適な理由
ここまで製造業がERP製品を選ぶ際のポイントについて解説してきましたが、特に中堅・中小の製造業にお薦めしたいのがドイツのSAP社が提供する「SAP® Business ByDesign®」です。
SAP社はERPの分野で全世界トップのシェアを誇るソフトウェアメーカーで、エンタープライズ向けの「SAP R/3」や後継の「SAP S/4 HANA」はERPのデファクトスタンダードの存在といえます。そのため、SAP ERPと聞くと大企業向けというイメージを持たれる方が多いのですが、SAP® Business ByDesign®はSaaS型のクラウドERPとして低コスト・短期導入が可能なオールインワンのERPパッケージです。
SAP® Business ByDesign®は2007年に提供を開始して以来、世界170ヶ国以上、7,700社を超える企業に採用されています。中堅・成長企業における資源計画に特化したERPであり、財務会計はもちろん、生産・販売・購買の管理、プロジェクト管理、経営管理に至るまで、39種類のビジネスシナリオを搭載。大企業並みのIT経営環境を短期間かつ低コストで構築できます。また、必要な機能だけを選択して利用できるため低コストで運用可能で、スモールスタートからの拡張も容易です。
そして何より、SaaS型のクラウドERPなので、ネットとパソコンさえあれば時間や場所を問わず経営資源を一元管理でき、経営に関わるさまざまなプランを作成可能です。また、SAP® Business ByDesign®は四半期に一度無償でバージョンアップされるので、常に最新機能を利用できる点も大きなメリットとなります。さらに、既に利用しているWebサービスとの連携も容易です。加えて、ビジネスインテリジェンス(BI)機能を内蔵しており、簡単にレポート作成が可能です。企業全体のデータをもとにした意思決定のスピードアップに貢献します。
まとめ
現在、製造業が直面しているさまざまな課題を解決するためには、人の手に依存していた業務をシステム化するとともに、社内に点在するデータを一元管理し、活用していくことが重要です。そのための有力なツールがERPであり、中でもSAP® Business ByDesign®は既に数多くの実績を持ちます。SAP® Business ByDesign®の導入により、製造業はヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源の一元管理、製造プロセスや経営の最適化などが可能になることでしょう。
今回の記事を読んで、「SAP® Business ByDesign®」に興味を持たれた方は、ぜひ一度採用をご検討されてみてはいかがでしょうか。